ことりちゃん山行記

山をはじめたことりちゃんの凸凹成長記録です

桜旅① ~山の辺の道~

今日はお天気はいまいちでしたが、風にはどことなく温かみを感じました。春も暮れに近づいていますね。忙しくてタイミングを逸しましたが、春が終わってしまう前に、山の辺の道と吉野山を巡った桜旅を記録しておこうと思います。

 

 

★山の辺の道★

山の辺の道の南部ルートの内、大神神社から黒塚古墳まで歩きました。

地図はこちら

http://www3.pref.nara.jp/miryoku/aruku/secure/1765/map.pdf

 

大神神社三輪明神

大神(おおみわ)神社は大和「一の宮」。ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社だそうです。

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とても立派で本殿に見えますが、こちらは拝殿です(国の重要文化財

 

大神神社拝殿の奥は禁足地として普段は神職さえ足を踏み入れない神聖な場所で、禁足地と拝殿の間には結界として三つ鳥居と瑞垣が設けられているそうです。

 

拝殿の神社幕の後ろには、大きな杉玉が吊るされていました。杉玉とは、造り酒屋さんの軒下で見かけるアレです。酒造りは三輪の地が発祥といわれ、大神神社の御祭神の大物主大神酒造りの神で、大神神社の神木である杉には霊威が宿ると信じられたそうです。造り酒屋さんで見かける杉玉は、大神神社からいただかれた「しるしの杉玉」でした。

 

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大美和の杜展望台から見る大鳥居

 

狭井神社

大神神社の摂社のひとつの狭井(さい)神社の拝殿の左奥には薬井戸があり、御神水がいただけます。

 

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三輪山入山口

狭井神社社務所の向かいは三輪山入山口で、茅の輪があり、人形(ひとがた)が吊るされていました。三輪山は神聖なお山、恐れ多いと思いつつも、いつか御登拝させていただきたいものです。

 

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山の辺の道を行きます

 

・桧原神社

山の辺の道沿いにある桧原(ひばら)神社は、大神神社の摂社で、祭神は天照大御神。境内には本殿、拝殿がなく、大神神社同様に、三ツ鳥居(三輪鳥居)を通して御神座である三輪山を拝します。この周辺は、崇神天皇が皇居に祀られていた天照大神をお遷しし、伊勢神宮鎮座前に大神をお祀りした笠縫邑(かさぬいのむら)の伝承地であることから、元伊勢と呼ばれるそうです(天照大神はもともと皇居の大殿内にお祀りされていたのが、笠縫邑を経由して伊勢神宮に鎮座されることとなった、のだそうです)。

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珍しい三ツ鳥居

 

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注連縄の奥に見えるのは二上山

境内から注連縄越しには、奈良盆地のどこからでも眺められる山として昔から人々に愛されている二上山(にじょうさん)の雄岳と雌岳が寄り添って並ぶ姿が見えます。檜原神社境内から眺める二上山の眺望は、大和を代表する夕景色となっていて、春分秋分の日頃には、三輪山から昇った朝日が夕方には二上山の雄岳と雌岳の間に沈むのだそうです。ぜひ見てみたいです。

左に見えるお土産物屋さんで、三輪素麺を求めました。伊勢にはうどん。出雲には蕎麦。三輪には素麺。神様のいらっしゃるところに麺類あり、ですね。

 

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柿本人麻呂歌碑

山の辺の道すじには、記紀万葉歌碑が点在します。この歌碑の辺りは穴師(あなし)という集落で、清流の巻向川が流れ、ミカン畑が広がり、日本の国技である相撲の発祥の地といわれる相撲神社があります。

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箸墓古墳を望む

こんもりと見えるのが、卑弥呼の墓ではないかという説のある箸墓(はしはか)古墳。その向こうに見える山は、大和三山の内の畝傍(うねび)山(左)と耳成(みみなし)山(右)。「天の香具山」で知られる香具山は左の奥の方で、ここからからは見えないそうです。その奥には奈良の青垣が。

 

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額田王歌碑

冒頭の「うま酒」は、味のよい上等な酒を「神酒(みわ)(=神にささげる酒)」にすることから、「神酒(みわ)」と同音の地名「三輪(みわ)」にかかる枕詞。ことりちゃんの和歌のレベルはここまで。千年以上昔の日本人が、自然と人間が交感しあうところに和歌という表現世界を築いている、素晴らしいですね~。もう少し分かるようになりたいものです。。。

 

この先、景行天皇陵、崇神天皇陵、長岳寺を眺め、黒塚古墳まで歩きました。

 

・黒塚古墳

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三角縁神獣鏡

黒塚古墳は平成9(1997)年8月から発掘調査が開始され、後円部中央の竪穴式石室から、1面の画文帯神獣鏡や33面の三角縁神獣鏡などの副葬品が完全な形で出土したことで一躍有名になった古墳で、一つの古墳からの三角縁神獣鏡の出土数としては全国最多だそうです。三角縁神獣鏡卑弥呼が魏から贈られたとされる「卑弥呼の鏡」と呼ばれるもので、大和の中心部で見つかったのは初めてなので、邪馬台国論争を左右する重要な手がかりになるものとして注目を集めているそうです。因みに、黒塚古墳が発掘調査されたのは天皇陵ではなかったから。天皇陵の古墳は、皇室のお墓なので文化財保護法の適応外。発掘調査はもとより、おいそれとは立ち入ることすらできないそうです。

 

 

山の辺の道は、 『記紀』や『万葉集』にたびたび登場する地名や旧跡が次々とあらわれる、訪れる人を神話や古代ロマンの世界にいざなう古の道でした。もっと勉強してから再訪したいと思います♪